2010-01-28

"THIS IS IT"に寄せて

マイケル・ジャクソンの"THIS IS IT"DVDが発売されましたね。
ご多分に漏れず、私も劇場で観て大感激して、早速購入しました。

歌や踊り、舞台演出、スタッフの情熱やプロフェッショナリズムにも
おおいに感動しましたが、もう一つ、心に留まったのは、
マイケルの地球を愛する思いです。

まだ観ていない方のためにここでは詳しくは書きませんが、
自然をいかに愛しているか、環境破壊にいかに心を痛めているか、
語られる場面があります。

自然環境を守るためにはもうこれ以上時間がない、事態は緊急かつ
重要なのだという危機感を持っていた人が、あのような形で
この世を去ったことは、世界にとって大きな損失だったと思います。

"THIS IS IT"を観て、自然の貴重さに目を向け、たとえ小さな一歩でも、
何かしら行動を起こす人が出てくることをマイケルも願っていると思います。

2010-01-18

ホームレス=ホープレス?

昨日の朝、新宿中央公園で、ある男性を見かけました。

大量の荷物をまわりに並べて、ひとりベンチに腰掛け、
フライパンに盛った野菜サラダを黙々と食べつつ、
独り言を続けていました。

彼の近くには、カップルや若い女性の二人連れが
いましたが、誰も彼には目もくれません。
そして、彼も誰のことも見ようとしません。

そう、彼は「ホームレス」です。



先週金曜日と土曜日に、3人の社会起業家の講演に
参加し、色々と気づくことがありました。

3人とも「ひとり」で生きている人たちを支援し、
彼らが住む町=コミュニティを再生する活動を
している人たちです。


15日(金)に参加したのは東京財団主催のフォーラム
「都市における地区再生とは-日米の事例から」。

スピーカーはアメリカ有数のホームレス支援の非営利団体、
コモングラウンドの創設者ロザンヌ・ハガティさん、
モデレーターはコトラボ代表、NPOさなぎ達理事の
岡部友彦さんでした。

ハガティさんの講演は示唆に富むもので、そのいくつかを
挙げてみると、

●ホームレスの人がいるのはその地域の力が薄れていることの
現れであり、「症状」である。ホームレスが「原因」を
作っているのではない。
●その町を共有している全ての住人や企業、店舗など、
皆にとって安心・安全である社会であることが重要である。
●ホームレスがいない町を作ることは、つまりコミュニティを
育てることである。
●コモングラウンドが提供する"Home"では、元ホームレス達が、
"Purposeful"な(目的を持った)人生を生きることを目指している。
●路上にいるホームレスたちと接する際には、粘り強く、
辛抱強く、できるだけ同じ目線で働きかける。
彼らにこちらの提案を押し付けるのではなく、
選択肢を提示して、彼ら自身の意志や好みを尊重する。

コモングラウンドのアプローチは、ホームレスを個人の問題や
自己責任として扱わず、街や社会全体が共有する問題として
着目し対応している点がユニークだと思います。

「自立」と「孤立」は似て非なるものです。自立した個人が
つながり、支え合っているのがコミュニティだとしたら、
コミュニティの反対語は「孤立」なのかもしれません。


16日(土)はISL社会イノベーター塾フォーラム、
「アジアの社会起業家:ICTを使った高齢化社会への挑戦」。

スピーカーは香港のシニアシチズン・ホームセーフティ・
アソシエーション
(SCHSA)のティモシー・マー氏でした。

SCHSAは、1996年に大寒波が訪れた際、一冬で
150人以上もの独居老人の孤独死を目の当たりにし、
心を痛めたことがきっかけで、当時ソーシャルワーカー
だったマー氏が立ち上げ、高齢化が進んでいる香港で、
IT機器を活用した緊急連絡サービスを提供しています。

中国では家族に看取られずにひとりで死ぬのは
非常に恥ずかしいことだと思われていて、
喧嘩の捨て台詞に「お前は一人で死ぬぞ!」と言うくらい
なのだそうです。そんな文化背景があるにも関わらず、
老人の孤独死が起こるという状況は、本当に悲しいことです。

コールセンターへの電話は病気や緊急事態だけでなく、
話し相手になってほしいと言ったものがあるというのも、
理解できる気がします。


コモングラウンド、コトラボ、さなぎ達、SCHSAは、
それぞれ対象は異なりつつも、ひとつの問題を
扱っていると思います。

それは、
「そもそも人はひとりで生きる存在ではない」
ということ。

家族がバラバラになり、職場や地域での人間関係が希薄化し、
ついにはひとりで死を迎える。彼らはそんな都市問題を
解決すべく、そして本来の人間らしい「つながり」を
取り戻すべく、行動を起こしているのですね。


コモングラウンドとロザンヌ・ハガティさんについては、
チェンジメーカー~社会起業家が世の中を変える」でも
詳しく紹介されています。





2010-01-15

ブログ、始めます!

今日1月15日(金)は2010年初めての新月の日です。

実は日食も起こるんだそうで、日本では関東より西の地域で
部分日食が見られるのだそうです。

国立天文台:ほしぞら情報 1月15日 部分日食

新しい年の始まりと新月&日食に合わせ、
「セブン・ジェネレーションズ スタッフブログ」も
始まります!

このブログでは日々の気づきなどを綴っていきたいと
思っています。